翻訳会社ではMS Office、CAT(Computer Assisted Translation)ツール、TMS(Translation Management System)など、多様なツールを日常的に利用しています。これらツールは業務効率化のために導入されていますが、想定外のトラブルが発生し、その対応に思わぬ時間が取られることも。
そんなときにわたしたち翻訳会社が行っているトラブルの対策法をまとめてみました。基本的なことも含まれますが、トラブル発生の際にはぜひご参照ください!
(*OSはWindowsをベースにしています)
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いつ発生するかわからない不具合に備えて、日頃より以下の対策を行っておくことをオススメします。
お客様のデータは、企業にとって大事な情報資産です。万が一にも誤ってデータを消去してしまうと、取り返しがつきません。このような有事に備えて、バックアップは必須です。
バックアップソフトウェアを活用し、自社サーバーへのバックアップや、クラウドサーバーへのバックアップなど、最適な手法を選び、定期的にバックアップを実行します。手法を選ぶ際は、バックアップが簡単に実行できるかどうかだけでなく、データ復旧が簡単かどうかもポイントとして確認しておくといいでしょう。
各PCにウイルス対策ソフトをインストールし、常にアップデートを行っておきましょう。
最新の状態にしておくことで、新たな脅威にも対応できるようになります。
Windows Updateが自動的にダウンロードされるように設定しておきましょう。
アップデートの内容によっては適用後に不具合が出る場合もありますので、インストールは手動で行うのがオススメです。
PCのOSやビット数により不具合時の対応が異なる場合がありますので、それらの情報を頭の片隅においておくと、いざという場面で役に立ちます。
[コントロールパネル]→[システム]でOSのバージョンとビット数を確認できます。
エラーメッセージが出てしまった!そんなトラブル発生時には以下の解決法を試してみると、効果が見られるかもしれません。
まずはソフトウェアを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
ソフトウェアを再起動してもエラーが解消されない場合は、PCを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
表示されたエラーメッセージをGoogleで検索し、ヒットした対策を試します。ただし、レジストリをいじる対策はあくまで最終手段になるので、できるだけ避けることをオススメします。
※下記「Google検索のヒント」も参照ください。
エラーメッセージをヘルプで検索すると、解決策が見つかる場合があります。
ヘルプはF1キーで起動する場合がほとんどです。
Google検索でも適切な対策が見つからない場合は、[コントロールパネル]→[プログラム]→[プログラムと機能]で[Microsoft Office]を右クリックし、[変更]を選択します。[クイック修復]か[オンライン修復]を試みます。
クイック修復はそれほど時間はかかりませんが、オンライン修復は数時間の時間を要することがありますので、業務終了後等に行うと良いでしょう。
ウイルスに感染した恐れのある場合は、早急に下記の対応を行ってみてください。
有線接続の場合にはPCからケーブルを抜きます。WiFi接続の場合にはWiFi機能そのものをOffにします。
担当者や上司へ至急連絡します。対応を仰ぎましょう。
ネットワークから切断した状態のまま、ウイルス対策ソフトでPC全体をスキャンします。怪しいファイルが見つかったら、担当者に連絡しましょう。
最後に、Googleで検索する際に役立つTipsをご紹介します。
引用符「" "」でくくることで、引用符内の語句を完全一致で含むページのみを検索できます。
検索結果から除外したい単語があれば、単語の前にハイフンを入力します。
「(検索テキスト)site:(サイトのURL)」と入力すると、指定したサイト内で語句を検索できます。
OR検索では複数のキーワードのうち、いずれかのキーワードを含むページを検索できます。
日本語サイトが見つからなければ英語サイトを探してみましょう。
いかがでしたでしょうか。有事の際のトラブル対処法を簡単にまとめてみました。
対処がわからないと、ただただ不安になってしまいますが、経験上、重大な事故につながるような不具合はそうそうありません。
日頃からトラブル予防策をとることが、大きなトラブルを回避するために重要です。トラブルに遭遇してしまった場合でも、まずは落ち着いて、できることを一つ一つ試していきましょう。皆さんの参考になると嬉しく思います。